1. 泣きたくなる不安に対処する1つの方法

泣きたくなる不安に対処する1つの方法

Counselling / Pixabay

臨床心理士の高橋です。

こころの質問箱に、質問をいただきました。

質問:
私は、普段生活をしているとき感情に波があって、泣いて過呼吸になるほどの不安感に襲われることが多々あります。
どう対処すべきですか?

 

 

不安の対処

泣いて過呼吸になるほどの不安。

その対処方法について、お答えしますね。

 

とは言っても、
「こうすればいいよ!」
とすぐに言うことはできません。

対処法をぽーんと
教えてあげれればいいのですが、

そうは簡単にいかないところが
こころの難しいところです。

順を追って、お伝えしますね。

不安は人それぞれ

何に、どのくらい
不安を感じるか、
それは人それぞれです

将来について
不安を感じる方もいれば、

身近な人との関係について
不安を感じる方もいます。

 

不安を感じるのは、
その人のこころです。

こころは人それぞれ。

一つとして同じこころはありません。

100人の人がいれば、
100のこころがあり、
100の不安があります。

 

対処法も人それぞれ

不安も人それぞれですが、
その対処法も人それぞれです。

人に話して落ち着く人もいれば、
身体を動かしてスッキリする人もいます。

 

100の不安があれば、
100の対処法があります。

万能の対処法は、ない

「不安な時はこうしたらいい」
という万能の方法は
残念ながらありません

人それぞれ、
一つ一つの不安が、
全く別のものだからです。

 

では、
諦めるしかないのでしょうか…?

いえいえ、大丈夫です。

対処法はあります。

自分だけの対処法を、見つける。

誰でも使える万能の対処法はありません

けれども、
自分がつかえる
自分にとっての対処法
はあります。

 

自分のこころにあった
自分の対処法を
みつけましょう。

 

どんなに不安でも
こうしていれば、なんとかなる。

そんな自分だけの方法です。

 

では、
それをどうやったら
見つけることができるでしょうか。

ヒントは自分の中に

そのヒントは自分の中にあります。

自分にぴったりと合ったサイズの
服を仕立てるためには、
まずは、自分のサイズを
知らなければならないですよね。

不安の対処法もそれと似ています。

自分にぴったりと合った
対処法を仕立てるためには、

自分がどんな人間で、
なにに不安を感じ、
なぜそれに不安を感じるのか

自分自身が知る必要があります。

 

自分自身がわかると、
自然とその対処法も
分かるようになりますよ。

自分を外側から見てみる

自分を理解するには、
少しコツがいります。

自分のことを考えると、
自分自身の気持ちがじゃまをして
冷静に自分のことを
見れなくなるからです。

 

不安になった自分を振り返ると

「なんでこうなっちゃうんだろう…」
「こんな私はダメな人間だ…」

といつの間にか
自分を責めてしまうかもしれません。

これでは、
ただ自分を責めているだけで、
自己理解が進んだとは言えませんよね。

 

そんな時は、
全くしらない別の人間の
心の中を理解するように、

不安になっている自分自身の
心の中を見てみましょう。

 

「Aさん(自分のこと)は、
どうしてあの時、
不安になったのだろう…?」

「そこには、
どんな気持ちの流れが
あったのだろう…?」

 

そんな風に、
自分を客体化して、
一歩引いた感じで、
その心をみて見るのです。

 

別の言い方をすると、

自分の中から
自分を見るのではなくて、

自分の外から、
自分を見てみるのです。

 

まるで、
動物園でガラスの向こうの
動物をみるように、

自分自身の心を
「観察」してみてください。

 

そうやって、
自分自身を見てみることで、
自分自身を理解しやすくなります。

メタ認知

心理学では、
そういうものの見方を
「メタ認知」といいます。

自分自身の認知(ものの見方)を対象化して見るので、メタ認知(認知を見る認知)といいます。

「メタ認知」
で自分の心をみることで
今まで気づかなかったことに
気づきやすくなります。

それによって、
気持ちが落ち着いたり
対処法がみつかりやすくなるのです。

紙に書いてみる

そうは言っても、
外から自分を見るというのは、
急には難しいかも知れません。

もし難しい時は、
不安に思っていることを
紙に書いてみてください。

 

紙に書いてみることで、
不安は
自分の中から、紙の上に
コピーされます。

そして、
紙に書き終えたら、
それを、読み返してみます。

紙は自分の外にあるものですから、
それを読み返すこと自体が、
自分の悩みを外から見る
ということになります。

頭の中だけで考えるよりも、
ずっと客観的に自分自身を
見れるはずですよ。

それでも難しい時は、カウンセリング

それでもやっぱり
対処法をみつけることが
難しいこともあるでしょう。

長年苦しんできたことが、
すぐに解決!
とはなかなかいきませんよね。

そんな時は、
心理カウンセリングをご利用ください。

実は心理カウンセリングにも、
メタ認知を高める効果があります。

なぜなら、
紙に不安を書くと同じように
カウンセラーに話をすることで
その不安は客体化されるからです。

 

カウンセリングでは、
メタ認知が進みやすいように、
質問や要約などのサポートを
カウンセラーが行ってくれます。

カウンセリングで不安を語ることで、
自分がなぜ不安になり、
そしてどうしたらいいのか、
その理解と対処法が
みつかりやすくなりますよ。


執筆:臨床心理士 髙橋雄太
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