モチベーションの心理学:モチベーションを高める工夫

モチベーションに関する心理学の理論はいろいろあるのですが、まずはここを押さえておくと良いかなというところをツイートしたので、こちらのサイトにもまとめておきます。

追加で「モチベーションを高める工夫」についても書きました。

外発的・内発的

外発的動機付けの特徴と限界

内発的動機付けの特徴と発動条件

自分のモチベーションを高める工夫

モチベーションの理論は上記のとおりとして、

では、実際にモチベーションを高めようとした場合どこから始めると良いかというところにも少し触れておきたいと思います。

「自律性」
「熟達」
「目的」

の要素が満たされると、モチベーションが高まるので、この3つが高まるように工夫をします。

このうち「自律性」については、どちらかというと環境サイドの問題なので、『自分自身のモチベーションを自分で高める』という話であれば、「熟達」か「目的」をはじめの取り掛かりにすることが良いかと思います。

目的から探す

モチベーションをあげたいと思っている行為について、どんな「目的」があるか、を考えてみます。

ここで言う「目的」とは、企業で言えば「ミッション」と言われるもので、それをすることによって「社会的にどのような意義や価値があるのか」というレベルの話です。

例えば、飲食店の接客業の仕事なら「これをすることでお客さんに良い気分になってもらえる」とか、ボランティアのゴミ拾いなら「これをすることで街の人が気持ちよく過ごせる」とか、受験勉強なら「これをすることで社会の役に立てる」とかです。

ただし、この目的を考える上で重要なことは、それが自分自身がそう思えるものであるということです。

よくある間違いとしては、会社や上司や親が「良い」と思っている「目的」を押し付けられるけれども、自分にとってはちっとも響かない、重要と思えない、ということです。

「目的」は自分自身で納得のいくものを探さなければなりません。

熟達から探す

もう一つは、「熟達」から探すというパターン。

こちらは「目的」がどうかは関係なく、あるいはどう考えても「目的」が大したことがない場合でも使える方法です。

どのように考えるかというと、モチベーションを上げたいと考えているその行動の中の一部でもよいので、今以上にうまくできるところがないか?と模索をしてみます。

 

「うまくできる」と言うことには色々なバリエーションがあります。

例えば、紙を折るという作業でも

・もっとキレイに折る
(完成度の熟達)

・もっと早く折る
(速度の熟達)

・もっと効率的に折る
(効率化の熟達)

・もっと気の利いたタイミングで折る
(応答性の熟達)

…などです。

 

まったく意義を感じられないタスクでも、このようにすることで「次はもっとうまくやろう」というモチベーションを高めるきっかけになります。

例えば、タイムアタックにしたり、スコア形式にしたりすることで、なんでもゲームのようにして楽しんでやろうということで、「ゲーミフィケーション」とも呼ばれている方法です。

 

以上、モチベーションの心理学でした。

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参考文献

モチベーション3.0

幸せな未来は「ゲーム」が創る

その他のモチベーションの記事

この記事はモチベーションを高めたい人のための記事でしたが、「いやいやいや、もう頑張りたくないんです。辛いんです」という人向けの記事は、こちらです。

やる気が出ない時のための心理学的方法

(ダウナー系のモチベーションハックの記事です)