1. うつ病と、落ち込むことの違い

うつ病と、落ち込むことの違い

albertoadan / Pixabay

私達は、

嫌なことや、ショックなことがあると、

落ち込みます。

 

「落ち込んで暗い気持ちになる」ことは、

人間の自然な感情の1つです。

 

一方で、
落ち込むことが主な症状の

「うつ病」

という病気があります。

 

うつ病とは、脳の一時的な病気で、
自然に落ち込むこととは、別のものです。

 

では、

「うつ病」と「落ち込むこと」の違い

とは、何なのでしょうか?

 

 

落ち込みの持続時間

うつ病と、自然な落ち込みの違いの一つは、

落ち込みの持続時間です。

 

通常の落ち込んだ気持ちは、

時間の経過とともに、
少しづつ癒やされます

 

どんなに落ち込む出来事があったとしても、

2週間も経てば、

気持ちが少し楽になって、

食欲も出て、

夜も眠れるようになります。

 

もちろん、
たまに思い出して、

また落ち込んだり、
悲しくなったりすることはありますが、

「ほとんど一日中ずっと」
「何週間にもわたって」
落ち込んでいる状態が続く…

ということは、めったにありません。

 

これはどうしてかというと、

人間にはレジリエンスという
「困難から自分を立て直す力」
が備わっているためです。

 

このレジリエンスがあることで、
私たちは、ひどく落ち込んでも、
少しずつもとの状態に戻っていきます。

 

うつ病になると、
この自分を立て直す力が、
脳の失調により、効かなくなってしまいます。

 

そのため、

落ち込んだらずっと落ち込みっぱなし

物事をなんでも悪い方向に考えて

気力もどんどん下がっていってしまうのです。

 

 

うつ病は、カラダの病気

うつ病は精神疾患の一種です。

一説によると、
脳内の神経伝達物質の影響によって、
ひどく落ち込み
やる気の出ない状態になってしまう
と考えられています。

 

カラダの病気なのですから、

うつ病にかかる=心が弱い

という考えは間違っていますし、

気の持ちようで、うつ病が治るということもありません。

 

うつ病は、
医療機関で治療を受ける必要がある病気です。

ただし、病気とは言っても、
一生つづくものではありません。
治療をすれば、確実に回復をしていく種類の病気です。

うつ病のチェックリスト

以下の項目は、

アメリカ精神医学会のうつ病の診断基準を

少しわかりやすくして書いたものです。

 

このチェックリストの

5つ以上の項目

2週間以上続いているようなら、

うつ病の可能性があると考えられています。

  1. ほとんど毎日1日中、
    気分が落ち込む
  2. ほとんど毎日1日中、
    興味や喜びが感じられなくなる
  3. 極端な体重の変化や、
    食欲の変化がある
  4. 眠れないことや、
    寝すぎることが、
    ほぼ毎日ある
  5. ソワソワすることや、
    動きが止まったりすることが、
    ほぼ毎日ある
  6. 疲れた感じや、
    気力がない感じが、
    ほぼ毎日ある
  7. ほぼ毎日
    「自分に価値がない」と感じたり
    罪悪感を感じる
  8. 思考力や集中力の低下、
    物事の決断が難しい状態が
    ほぼ毎日ある
  9. 死について何度も考える。

(参考:アメリカ精神医学会診断基準DSM-Ⅳ-TR)

うつ病の心理カウンセリング

うつ病の治療は、

薬物療法を中心に行うことが一般的ですが、

心理カウンセリングも同時に行われています。

 

うつ病の難しいところは、
その病気の特徴から、
過度に自分を責めてしまって、
治療を困難にしてしまうところにあります。

自分を責めることで、落ち込む
落ち込むことで、調子が悪くなる
調子が悪くなることで、また自分を責める
また自分を責めることで、また落ち込む

という負のスパイラルに入りやすくなります。

カウンセリングでは、

どのような心持ちで、
うつ病という自分の状態と付き合っていくのか

ということをテーマに、
話を進めていきます。

 

これまでの研究によると、
薬物療法だけを行うよりも、

薬物療法と
心理カウンセリングを組み合わた方が、

うつ病の治療効果が高い

ということがわかっています。

 

うつ病は、再発のリスクがある病気ですが、

心理カウンセリングを同時に受けた場合、

再発のリスクが下がるとも言われています。

 

最近では、

臨床心理士がいる医療機関も増えており、

そういった病院やクリニックでは
カウンセリングを受けることができます。

 

また当サイトでは、

医学的な診断や治療はできませんが、

SNSやメールを通して
心理カウンセリングを受けることができます。

SNS/メールカウンセリング

 

あるいは、

「うつ病ではないと思うけど、
落ち込んでつらい…」

という場合でも、ご相談いただけます。

よろしければ
SNS/メールカウンセリング
をご利用くださいね。


執筆:臨床心理士 髙橋雄太
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