1. メールカウンセリングの返信間隔についての一考察(2018/12/08現在)

メールカウンセリングの返信間隔についての一考察(2018/12/08現在)

rawpixel / Pixabay

当サイトの返信間隔の遷移

2018/12/08現在、当サイトメールカウンセリングの返信間隔は「3日以内」としていますが、以前からご利用いただいている方はご存知のとおり、最初の頃は「24時間以内」という返信間隔で行なっていました。

当初は「短い間隔で返信を返していくことで、対面のカウンセリンになるべく近い形で対話を重ねていくことができ、よりよい効果が出るのではないか」という仮説のもとに「24時間以内」という返信間隔で毎日メールのやり取りをしていました。

しかし、どういうわけかこれはあまり上手くいかずひょっとしてメールカウンセリングの場合は、やや返信間隔を開けた方が効果的なのではないかという考えに至り、現在の「3日以内」という返信間隔に変更したという経緯があります。

 

 

返信間隔3日間の感触

それで、その結果どうなのかと言うと、やはり間隔をある程度あけた方が、より効果的なカウンセリングができているように感じています。

その理由について、ここにまとめておきたいと思います。

推敲できる

24時間以内の返信を行なっていた時は、
返信のメールはほとんど推敲する間も無く
いわば対面面接のような間隔で返信していました。

3日以内とした現在は、

  1. メールが届いた日にまず第1案を書き
  2. 翌日にそれを推敲し第2案にし
  3. さらに翌日に最終チェックをし返信をする

と最低3回は文章を推敲する作業を行えるようになりました。

 

この流れの中で気づいたことは、
翌日の推敲によって
返信内容が別のものになる
ことが結構多いと言うこと。

 

その時は良いと思って書き上げた返信も、
一度寝かして翌日推敲すると、

「クライエントはこう言うことを言いたいんじゃないか」
「もっと違うアプローチの方が合っているのではないか」

などと、より良いアイディアが浮かんできて、
全て最初から書き直すなどということも、珍しくありません。

 

このようになる理由は、私のメールカウンセリングの技量がまだまだということもあるかもしれませんが、非言語情報を頼りにできる対面のカウンセリングに比べて、文字情報のみを頼りにやり取りをするメールカウンセリングでは、そこからよみとれる意味はかなり不確定的で様々な可能性が考えられるものであり、逆にこちらから送る文章がもたらす意味もかなり不確定的でいろいろな意味を与える可能性があるものである、というメールカウンセリング独自の特性に寄るところが大きいようにも思います。

色々な意味が考えられるものだから、
すぐにメールを返すのではなく、
推敲を繰り返して精度を高めた方が
より効果的な関わりができる。

そんな風に考えるようになりました。

ちなみに当初は「文字情報のやり取りだけでは誤解があって当然だから、出来るだけ短いスパンでやり取りをして、誤解が合った場合もすぐに修正できるようにしよう」という心算で行なっていた24時間間隔による返信でしたが、そもそも一度誤解が起きてしまうと、そこで返信がストップしてしまうということが、メールカウンセリングでは起きやすいということまで考えていられなかったようです。

「短いスパンで対話を繰り返すことで寄り添う」よりも
「1通1通を大切にすることで寄り添う」姿勢の方が
メールカウンセリングには合っているのかもしれません。

 


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クライエント側も返信の余裕が持てる

メールやLINEのやり取りは、テニスや卓球のラリーに似たようなものでもあります。

24時間以内にやり取りをしていた頃は、当然カウンセラー側はそのような約束で契約をしていますので、24時間以内に返信をしますが、それに合わせてクライエントも即日返信を送っていただける方がほとんどでした。

しかし、毎日ディープな内容についてのメールをやり取りするというのは、クライエントとしてもかなり疲れるようで、逆に苦しくなってしまうというような感想もいくらかいただいていました。

それが、こちらの返信間隔が3日に1回になると、それはクライエント側にとっても、選択の余地が生まれるようで、もちろんすぐに返信をくださる方もいらっしゃいますが、間隔をあけてゆったりとしたペースで返信をいただける方も増えてメールカウンセリングで目指していた「いつでも、自分の都合の良い時に」相談できるサービスにより近づいたように思います。

さらに、クライエント側の返信間隔が伸びると、日常生活の中で自己検討を行える時間やチャンスも増えるようで、24時間以内の頃よりも、メールカウンセリングへの取り組みがより濃いものになっているようにも思います。

メールやLINEはレスポンスが早ければ早い方が良いということが一般的な感覚がありますが、メールカウンセリングにいたっては、むしろ少しスローなくらいのペースでやり取りをした方が上手くいくというのは、やってみて分かったきたメールカウンセリングの特性なのかもしれません。

 

…以上、メールカウンセリングの返信間隔についての一考察でした。

2018/12/08の現時点ではこれが最善だと思っていますが
またやっていくうちにより良いやり方に変わっていくかもしれません。

何かメールカウンセリングについて気になる点がありましたら
ご遠慮なくお問い合わせフォームよりお問い合わせくださいね。

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執筆:公認心理師(臨床心理士) 髙橋雄太

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