1. 子どもが周りに合わせられない時に、見るべき3つのポイント

子どもが周りに合わせられない時に、見るべき3つのポイント

vborodinova / Pixabay

こんにちは。臨床心理士の高橋です。

スクールカウンセラーとして働いていると、
「周りに合わせられない子ども」
について、相談を受けることが良くあります。

授業中にフラフラ歩いてしまったり、
先生の指示どおりにできなかったり、
怒られることばかりをしたり…。

今回は、そんな相談があった時に、
私が気をつけて見ている3つのポイントについてお伝えしますね。

 

 

3つのポイント

私が気をつけて見ているポイントは、
次の3つです。

  1. 集中力
  2. こだわり
  3. 人との関わり方

 

1.集中力

1つ目のポイントは集中力

集中がうまくできないと、
指示の通りに動いたり
周りに合わせることが難しくなります。

 

例えば、

教科書を机の中から出そうとしたら、
ハサミが気になってハサミで遊び始める…
など、注意がポンポン移ってしまう

勉強の途中で、
ぼーっとして手が止まってしまう

遊びに夢中になると
集中しすぎて周りが見えなくなってしまう

…などなど、

そういう様子が見られると
「集中力に原因があって、
うまくいかないのかな」
と考えることができます。

これはADHD(注意欠陥多動性障害)
を持つ子どもによく見られるパターンです。

先生の指示や周りの子の様子など
「今、必要なこと」に気持ちが向けられなくて
合わせることが出来なくなってしまう
のです。

 

集中力に原因がある場合は、
その都度、
必要なことに集中を向かせれば
うまくできる可能性があります。

具体的には、

集中力が途切れた時は、
その都度声をかけて
今やるべきことを教える

指示をする前に
話をよく聞くように促す

…などです。

いろいろなものが気になって
集中しにくいのであれば、
気になるものを近くに置かない
という工夫も良いかもしれません。

2.こだわり

2つ目のポイントは、「こだわり」です。

周りに合わせられない理由に、
その子なりの「こだわり」が
影響している場合があります。

例えば…

・筆箱のしまい方や服の着替え方など、
自分のルールや順番に当てはまらないと
嫌がってやりたがらない

・紙やプラスチック製品など
特定の素材を嫌がる

・特定の状況を嫌がる

・鉛筆を回すなど
同じ行動を何度か繰り返さないと気が済まない

…などです。

 

そういった「こだわり」が見つけられたら
もしかしたら、それが理由で
周りに合わせられないのかもしれません。

これは自閉症スペクトラム
を持つ子どもによく見られるパターンです。

 

この場合は、
基本的には子どもの「こだわり」を
まずは尊重して
その「こだわり」がありながらも出来る工夫
をしてあげるといいでしょう。

あるいは、
こだわりを持ちやすいことを上手に利用して、
マニュアルのように順番や手順として教えると
新しい自分のルールとして
受け入れやすくなります。

そうやって可能な範囲で
「人に合わせる体験」をすることで、
少しずつ人に合わせることを覚えていきます

また、長い目で見ると
「こだわり」から外れる体験をして、
柔軟性を少しず身に付けていく
ということも大切なことです。

3.人との関わり方

3つ目のポイントは、人との関わり方です。

周りと合わせられない時、
子どもは他の人と
どのような関わり方をしているでしょうか。

もし、
あえて人の嫌がるようなことをしていたり、
あえて怒られるようなことをしているとしたら、
人との関わり方が理由で、
周りと合わせられないのかもしれません。

 

自分自身を「悪い人間」だと思い込んでいたり
「悪いことをして注目を集めよう」としていると
周りに合わせることが難しくなります。

これは愛着障害を持つ子どもに
よく見られるパターンです。

自分を見てもらいたい…
かまってもらいたい…
そんな気持ちがあるのだけれども、
その方法を間違った形で覚えていて
あえて人の嫌がることをしたり、
怒られることをしてしまうのです。

 

この場合は、
「適切な形で愛情をもらう」
ことを覚え直す
ことで、
周りに合わせることができるようになります。

具体的には、

少しでも出来ていることを
たっぷりと認めてあげたり

「あなたは良いことができる人間だし、
愛される価値がある人間だよ」ということを
繰り返し言葉でも態度でも教える

…などです。

また、
ご家庭がいろいろな事情で困っている時は
児童相談所に相談すると良いでしょう。

無料で相談することができます。

困った時には、相談を

以上、子どもが周りに合わせられない時に、
見るべきポイントを簡単にお伝えしましたが、
これ以外にもいろいろな可能性があります

困った時には、
学校のスクールカウンセラーや、
児童相談所など、
専門家に相談できると良いでしょう。

もちろん当サイトのメールカウンセリング
でもご相談をお受けしています。

困った時には、抱え込まずに、
専門家に相談してみてくださいね。


執筆:臨床心理士 髙橋雄太
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