1. 不安と上手に付き合う方法:受け入れる+できる範囲でやる

不安と上手に付き合う方法:受け入れる+できる範囲でやる

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今回は
不安と上手に付き合う方法
について、お話しします。

 

不安と上手に付き合う方法は次の2つです。

①不安を「受け入れる」

②不安でも「できる範囲でやる」

この2つが上手にできるようになれば、
不安がありながらも
問題なくやっていけるようになります。

 

 

不安を「受け入れる」とは?

不安を受け入れるとは、
どういうことでしょう…?

 

それは

不安を感じている
自分自身を受け入れる

と言い換えてもいいかもしれません。

 

もっと具体的に言うと、

不安を感じている自分について

「まあ、仕方がないか」
「今は、こうするしかないか」

思ってみるということです。

 

「そんな単純な…」
と思うかもしれませんが、
これはとても重要なポイントです。

 

実際に今までの人生の中で、
不安がありながらも
その不安と上手に付き合いながら
やれていた時のこと
思い出してみてください。

 

「まあ、仕方がないか」
「今は、こうするしかないか」

という思いが、
どこかにありませんでしたか…?

 

不安の一例

例えば、私の場合は、

「大きな地震が起きたらどうしよう」

という不安があります。

 

東日本大震災を福島で経験しているので
その影響があるのでしょう。

何気ない瞬間に、
地震が起きたらどうしようと思いますし、

海沿いに旅行に行くと、
もし津波がきたら、どこに避難しよう
と勝手に趣味レーションしたりします。

 

けれども
そんな不安がありながらも、

不安でいっぱいになって
日常生活がままならなくなる
ことはありませんし、

不安だからと
旅行をキャンセルすることもありません。

不安が起こっても、
何事もなく過ごして、旅行も楽しみます。

 

これはなぜかというと
「地震が起きたらどうしよう」
と不安が沸き起こったときに、

それをことさらに嫌がったり
拒否したりすることなく

「そんな気持ちもあっていいよね」

と受け入れているからです。

不安に対する態度

受け入れたところで
不安であることは変わりません。

「地震が起きたらどうしよう」
という思いは、
ずっとここにあります。

 

けれども、
その不安に影響されることなく、

不安がありながらも
自分が本当にやりたいことに
取り組むことはできるようになります。

不安そのものを変えるのではなくて、
その不安に対する
自分自身の態度を変えるのです。

不安は消せない

不安は、確かに厄介なものです。

けれども一方で、

その不安は、
あなたの
純粋な気持ちの一部
でもあります。

 

決して
「よし不安になるぞ!」
と思って
不安になっているわけでは
ありませんよね…?

不安とは、
自然と心の中に湧いてくる
純粋な思いの一つです。

自分の意思で思っているわけではなくて、
勝手に思ってしまう思いなのです。

 

そういった、
思ってしまう思い
心理学では、

一次意識

と呼びます。

 

そしてこの一次意識は、
思いたくて思っている訳ではありませんから、

湧いてくることを阻止することもできませんし、
湧いてきたものを消すこともできません。

 

つまり、不安とは
自分の意思でコントロールできない
自然で純粋な思いなのです。

不安を消そうとすると逆に不安が強まる

不安は自然な思いですから、
不安を消すことはできません。

けれども、
不安は不快であるために、
それが強すぎると
それをなんとかしたいと、
望みたくなってしまいます。

 

消せないものを
無理に消そうとすると
どうなるでしょうか…?

「不安を無くそう、無くさねば…」
と思えば思うほど、

その不安に気持ちが集中して
その不安をより強く感じるようになります。

 

けれども、
どんなに頑張っても
不安が消えることはありません。

そうすると、さらに
「消そう消そう」
と強く思うようになり、

なんとかしようと
強く思えば思うほど、

その不安を
さらに強く感じるようになる…

という
思いの悪循環
にはまってしまいます。

不安の居場所

不安は消すことができませんから、

自分の心の一部として、
付き合っていくしかありません。

 

「不安でも仕方ないか」
「不安になることもあるよね」

そう思ってみて
不安に心の中の居場所
与えてあげてみてください。

 

不安は心の中から追いだそうとすると
抵抗して大暴れしますが、

居場所を与えて
「ここにいてもいいんだよ。
不安があってもいいんだよ。」

と認めて、
受け入れてあげると
大人しくなります。

不安を消すのではなくて、
不安と共存するのです。

不安がありながらも出来ること

私も、おそらくこれから一生、
地震がおこるかもしれない不安と
付き合って行くことになるでしょう。

けれども、
心の中にあるからといって、

その不安に
支配される必要はありません。

 

不安は不安のまま、

そのままで、

あなたは
あなたの過ごしたいように

過ごせば良いのです。

 

不安を感じながらでも、
「出来ること」があります。

不安によって
心のエネルギーが奪われていますから

その「出来ること」は
普段の半分かもれませんし、
もっと少ないかもしれませんが、

それでも「出来ること」が
ゼロになることはありません。

 

普段の半分でも、

3分の1でも、

あるいは、
ほんのちょっとでも

不安を感じながら、
出来ることをする。

そうしていくことで、
だんだんと
不安と上手に
付き合えるようになります。

そうすると
「できること」
も増えていきます。

困った時には相談を

不安との上手な付き合い方について、
お伝えしてまいりましたが、
いかがでしたでしょうか…?

頭ではわかっていても
実践するとなると
なかなか難しい…
ということもあるかもしれません。

 

そんな時はもしよければ、
心の専門家によるカウンセリング
を受けてみてください。

専門家に話をすることで、
一人では難しい状況でも、
打開できることは少なくありません。

困った時には
遠慮なくご相談くださいね


執筆:臨床心理士 髙橋雄太
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