1. 【アドラー心理学】「課題の分離」は人間関係をシンプルにする(子どもに勉強をさせるのは誰の課題?)

【アドラー心理学】「課題の分離」は人間関係をシンプルにする(子どもに勉強をさせるのは誰の課題?)

Tama66 / Pixabay

課題の分離とは?

「課題の分離」とは、

「自分の課題と相手の課題を分けて考える」

というアドラー心理学の理論の一つです。

 

「課題」というのは、

目の前にある問題や、やろうとしている事

と言い換えてもいいかもしれません。

 

例えば、

「仕事をすること」
「勉強をすること」
「嫌な人と付き合うこと」
「今晩の夕飯をどうするか」

…などなど、
人生には「課題」がたくさんあります。

 

アドラーはその課題を、

「相手の課題」と「自分の課題」と
分けて考えると良い

と言っているのです。

 

課題の分け方

では、どうやって分けるかというと、

自分でコントロールできるものは
「自分の課題」

相手にしかコントロールできないものは
「相手の課題」

…と分けます。

 

例えば、
子どもが勉強をしないことでイライラしている
親のAさんの場合。

Aさんの状況を「課題の分離」で考えると、
・「勉強をしない」は、子どもの課題
・「イライラする」は、親のAさんの課題
ということになります。

「課題の分離」をするメリット

このように課題の分離をすると

人間関係の問題がわかりやすくなって、
自分が何をすべきかが明確になる

というメリットがあります。

 

例えば、
先ほどのAさんの話に戻ると、
「勉強をしない」のは子どもの課題です。

親がどんなに努力しようがイライラしようが、
勉強をするかしないか決めるのは
子ども自身
です。

つまり、
「子どもが勉強をしない」という課題は、
Aさんには取り組めない課題なのです。

 

一方で
「イライラする」のはAさん自身の課題です。

イライラするのはAさんの感情ですので、
それとどう付き合うかは
Aさん自身が取り組める課題です。

 

ね、すごくシンプルで明確でしょ?

 

シンプルですが、何かモヤっとしませんか…?

 

たぶん、Aさんは
これじゃ納得出来ませんよね^^;

子どもが勉強をしない問題は
何も解決していません
から。。。

 

それに、
「子どもに勉強させるのは大人の責任」
と思う方もいらっしゃるかもしれません。

…というか、私もそう思います^^;

 

では「課題の分離」は微妙なのか…?
というとそういう訳ではありません。

もう少し深く「課題の分離」を見てみましょう。

 

勉強させるのは誰の課題?

子どもが勉強をしないことで
イライラしている親のAさん。

もう一度、
Aさんの状況を「課題の分離」
で考えてみましょう。

・「勉強をする」⇒子どもの課題
・「イライラする」⇒Aさんの課題

でしたね。

 

では、これは誰の課題でしょうか?
・「子どもが勉強をするように促す」

 

そう、これAさんの課題です。

 

勉強をするかどうかは、
子どもの課題です。

Aさんにはどうしようもありません。

でも、「勉強をするように促す」のは、
Aさんが自分で色々と工夫できることですよね。

Aさんが自分で取り組める、
自分の課題
なのです。

 

まとめると…
・「勉強をする」⇒子どもの課題
・「イライラする」⇒Aさんの課題
・「子どもが勉強をするように促す」⇒Aさんの課題
ということになります。

図にすると、こんな感じです。

課題の分離

 

Aさんがどうにか出来ることは、
「勉強を促す」ことと
「自分のイライラへの対処」です。

促したあとに、
実際勉強するかしないかは子どもの課題で、
Aさんにはどうしようもない事です。

 

このように課題を1つずつ取り上げて
「課題の分離」をしてみると、
自分のできる事が明確に分かるようになります。

 

自分のできる事がわかると、
それに向けて気持ちを整えやすくなります

課題にあった気持ちを整える

Aさんは「課題の分離」を通して、
次のように気持ちを整えました。

「勉強をすることは子どもの課題。それは私にはどうしようもないこと。 私は私にできることをやろう。結果がどうであれ、子どもが勉強に取り組めるように色々と工夫すれば良いし、それで責任は果たしているんだ。」

こう思うことで、
Aさんは自分の
親としての責任感を
納得させる事が出来ましたし、

何よりも
これからやるべき事の指針を
得ることが出来ました。

 

このように「課題の分離」は
人間関係をシンプルにとらえて、

自分のやるべきこと
できる事がわかりやすくなる

考え方なのです。

課題の分離はあらゆる人間関係に使える

「課題の分離」は親子関係だけではなくて、
夫婦関係、
上司部下の関係、
友人関係

…などなど、
あらゆる人間関係に使うことが出来ます

ぜひぜひお試しください。

また自分でやってみても
上手くいかなかった時は、
メールカウンセリング
もご利用ください。

臨床心理士が個別にサポートいたします。


執筆:臨床心理士 髙橋雄太
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