1. 性別違和のカウンセリングは何をするのか?

性別違和のカウンセリングは何をするのか?

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性別違和の治療と聞くと、性別適合手術などのカラダの治療がまず思い浮かぶかもしれませんが、心理カウンセリングなどの心のサポート役に立つ場合があります。

カウンセリングといっても、あまり馴染みがなくて「何をするの?」と思うかもしれませんね。

今回は、それについて少しお伝え出来ればと思います。

 

性別違和について知りたい方は、まずはこちらをご覧ください。

<性別違和とは?性同一性障害となにが違うの??>

 

 

性別違和は何が問題か?

まず根本的なことですが、性別違和は何が問題なのでしょうか?

 

性別違和の診断基準は簡単に言うと次の2つです。

①決められた性別と、体験している性が異なる。
②それによって、苦痛を感じている。

参考(外部サイト):DSM-5における「性別違和」の診断基準 (抜粋含む)

この2つがあることで性別違和として治療の対象になります。
この2つどちらが欠けてもいけません

 

…ということは、単に違和感を感じているだけでは治療の対象にはならないということです。

 

例えば次のような人。

生まれた性は男性、体験している性は女性。
でも、それを受け入れて楽しく過ごしている。

 

このように本人がOKと思っているならそれでOKなのです。
苦痛でもないのに、無理に治療する必要はありません。

「こういった性の形が正しい」という正解があるのではなく、
あくまでも
「自分がどう思っているか」
ということが問題なのです。

そして、それが「苦痛」であれば、
その「苦痛」が問題となるのです。

 

治療の目的

そうすると、治療の目的は「苦しみ」を和らげることになります。

そのために、身体的な治療(ホルモン療法、外科手術など)が有効な場合もあります。

身体の性を体験している性別に近づけることで、精神的な苦痛が和らぐからです。

 

それと同じように、
カウンセリングも「心の苦しみ」を和らげるために行われます。

 

 

カウンセリングでやること

カウンセリングには色々な方法があるのですが、
ここでは当サイトで実際に行なっている方法をお伝えします。

 

当サイトのメールカウンセリングでは、
まず「心の苦しみ」をじっくりとお聴きすることからはじめています。

苦しんでいることや悩んでいることを
メールに書いて、
臨床心理士との対話を繰り返すことで、
気持ちが少しずつ整理されていきます

人によっては、
それだけで気持ちが楽になるということもあります。

 

そのようなカウンセラーとのやりとりを通して、自己理解がすすんだあとに、この先どのようにしていくか、ということについて話し合いをします。

 

性別違和の場合、主には
「自分の性をどのようにとらえるか」
「家族や親しい人には、どのように伝えるか・もしくは伝えないか」
「この先どのような生活を望むか」
「そのためにどうしていくか」
などが話のテーマになることが多いです。

 

こころのカウンセリングですので、どのようなテーマでも、自分自身がそのことについてどのように考えて、どのように気持ちをつくってやっていくか、ということを中心に話し合います。

当サイトのSNS/メールカウンセリング

 

このようなカウンセリングは、当サイトの他、臨床心理士のいるカウンセリング機関や精神科でも受けることができます。

ご予約の際に、「性別違和の相談をしたい」と伝えると、スムーズに話が進みやすくなるでしょう。

一人で抱え込まずに、専門的なカウンセリングを受けてみてくださいね。


執筆:臨床心理士 髙橋雄太
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