【カウンセリングについて】の記事

不登校の子どもへ大人ができること[親・教師向け不登校論]

臨床心理士の高橋です。

スクールカウンセラーとして学校で働きながら、ネット上でもカウンセリングや心理学のコラムを書いています(ここらぼ心理相談リンク

今回は、不登校の子どもに大人がどう対応するべきか、ということを書いていきます。

この内容は、実際に保護者や教員から不登校の相談があった時に、お伝えしている内容です。また私の不登校支援の中心になる考え方でもあります。

この記事は、不登校の問題に取り組んでいらっしゃる保護者・先生方に向けて書いています。それ以外にも、不登校支援について知りたい方にも参考になる内容です。

もし私のカウンセリングをご希望であれば、まずはこちらの記事を先に読まれた上で、改めてご相談していただくと、ご相談にかける時間もお金も節約できてオススメです。

 

不登校の原因

私たちは問題が起きた時に、原因を考えようとします。原因がわかって、その原因を取り除けば、問題が解決すると思うからです。

 

不登校の問題も、例に漏れず、そのような傾向があります。

「友達関係がうまくいかないから、学校に行けない」
「勉強がわからないから、学校に行けない」
「学校がつまらないから、学校に行けない」
「朝お腹が痛いから、学校に行けない」

…などなど、よくある話です。

 

しかし、不登校は原因がわかっても解決するとは限りません

例えば、友達に悪口を言われて不登校になった子どもがいるとします(架空の事例です)。

先生が友達を指導して悪口を言わなくなれば、その不登校の子どもは学校に登校できるようになるでしょうか?

 

その子どもはこう言うかもしれません。

悪口を言わないんて信じられない。また悪口を言うかもしれないと思うと怖くて学校に行けない

 

では、新しい学校に転校したとしたら?

新しい学校にも悪口を言う人がいるかもしれない。怖くて行けない

 

原因に対処しようとしても、一向に良い方向にいかない。

不登校支援ではよくある話です。

 

原因から解決へ。考え方の転換。

それでは私たちに何ができるのでしょうか?

ここで少し考え方を変えてみましょう。

 

「なぜ不登校になったのか?」と考えることをやめるのです。

その代わりにこう考えてみましょう。

「どうなれば学校に行けるようになるのか?」

 

原因はひとまず脇に置いておいて、解決に目を向けるのです。

これははっきりと断言できることですが、不登校は原因と解決がつながっていません。

「原因が一切わからないままに、学校に行けるようになる」なんてことも不登校支援では良くあることです。

 

ただし、こうは考えてはいけません。
「どうすれば学校に行かせることができるのか?」

これは同じことを言っているようで、まったく違うことです。

 

この二つの違いがお分かりになるでしょうか?

もし分からなければそれだけでも、この記事を読む価値が十分にありますよ。

 

不登校支援では、このような違いが非常に大切になっていきます。少し難しい言い方をすれば、言葉の「内容」よりも「質」が大切なのです。

・原因から解決へ
・内容から質へ

不登校支援では、保護者や教員など私たち大人がまず考え方を変える必要があります。

 

誰が学校に行くのか

「どうなれば学校に行けるようになるのか?」
「どうすれば学校に行かせることができるのか?」

この違いは、主語です。

「どうなれば学校に行けるようになるのか?」の主語は、不登校になっている子ども自身です。

一方で、「どうすれば学校に行かせることができるのか?」の主語は、親や教員などの大人です。

学校に行くのはあくまでも子ども自身。周りの大人はそのサポートをすることしかできません。不登校を解決するためには、不登校の子ども自身が学校に行けるようになるしかないのです。

 

このことを無視して、周りの大人が無理やり学校に行かせようとすると、どんなことが起きるでしょうか?

綱引きです。

「学校に行かせよう」と大人が引っ張れば引っ張るほど、子どもは「学校に行けない」「行きたくない」と逆の主張をするようになります。

そうすると子どもの心の中には「行けない」「行きたくない」気持ちばかりが強くなって、どんどん学校に行けない状態になっていきます。

残念なことに大人が「行かせよう」とすればするほど、子どもの心の中に「行けない」という気持ちをつくり出してしまうのです。

 

では、何もしないほうがいいのか?

放置も良い策ではありません。

最近よくある不登校のパターンは、「無理をさせない方がいいと思って、何もせずにそっと見守っていたら、いつまでたっても学校に行こうとしない…」というものです。

何もしなくてもそのうち学校に行く子どももいます。

けれども、そうではない子どもも今はたくさんいます。放っておくと、そのままずっと学校行かない…なんてことも十分ありえるのです。

 

「無理に行かせる」「放置する」
…これらはどちらも、「大人が何をするか」という話です。

私たち大人は結果を焦るばかりに、自分が何をすべきかという事ばかり気にしてしまいます。もちろんそれは、子どものためを思ってそうしているのですが、一方で子ども本人は置き去りのままです。

大切なことは「子ども自身がどうなるか」ということです。

「子どもがどう成長するか」と言いかえてもいいでしょう。

子どもが、どういう状態になれば学校に行けるのか。そのために大人は何ができるのか。そこから考えると、大人が子どものためにできることが見えてくるのです。

 

学校に行くということ

どういう状態になれば、学校に行けるのか。

その最大のヒントは、学校に行けている子どもたちの中にあります。

多くの子どもは学校に行けていますが、彼らはなぜ学校に行けているのでしょうか?

学校に行けている子どもだって、嫌なことはたくさんあります。友達とうまくいかない、勉強ができない、つまらない、おなか痛い…そう思いながらも多くの子ども達は、学校に行くのです。

ある調査によると、学校に行っている子どもの80%以上は、毎朝学校に行きたくないと思っているそうです。

これは自分が子どもの頃を思い返してみても、不思議な話ではありませんよね。

そういう私も、今はこんな仕事をしていますが、子どものころは学校に行きたくありませんでした。でも、学校に行きたくないと思いながらも学校に行っていたのです。

人は行きたくなくても、学校に行けるのです。

ではなぜ、本当は行きたくないのに、学校に行けるのでしょうか?

ここから先の章は、有料600円で販売します。

少し高めの値段ですが、一般的にカウンセリングは1時間1万円、私のメールカウンセリングは3000円ですので、カウンセリングの一部を購入するとすればかなりお得な金額です。

不登校の問題に真剣に取り組んでいらっしゃる方は、どうぞご一読ください。

参考までに目次を載せておきます。ご購読の目安にしてください。

・不登校の解決イメージ
・思ってしまう思いと、つくる思い
・思ってしまう思いは、どうにもできない
・つくる思いは、好きなように思える
・思ったことが行動になる
・単純なことが難しくなる
・「学校に行くか」と思えるサポート
・誰が気持ちをつくるのか
・具体的な方法
・学校に行きたくない気持ちを鎮める
・鎮める=消すではない
・学校に行きたくない気持ちは、消せない
・消せない思いを、どうする?
・どうすることもできないことは、どうすることもできない
・「まあ、いいか」を、支える。
・全てにイエス
・学校に行けない気持ちを、認める
・気持ちを認めることは、未来を諦めることではない
・認めるだけでは、足りない
・「まあ、いいか」の後
・「学校に行ってみるか」と思う
・気持ちをつくれるようになる方法
・学校は行くことは「良いこと」
・良いという感覚
・理屈ではなく、雰囲気で伝える
・…けど無理。
・成功体験は必要ない
・行けそうな気持ちになる
・逆をしない
・「今は」行けなくてもいい
・気持ちをつくる方法まとめ
・気持ちをつくるセリフ具体例
・勇気づける
・育つということ
・まずは大人が変わってみせる
・それでもうまくいかないとき



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