片付けを拒否したADHDの男の子【より良い指導のために】

片付けを拒否したADHDの男の子【より良い指導のために】

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ADHDを持つ子への対応で、良い題材になるツイートがあったので、それを元にADHDの子の対応について検討したいと思います。

ツイート自体は投稿者さんのご希望により非掲載としますが、子どもが片付けの指示を聞かない時に無理に聞かせようとするのではなくて一時「撤退」してトラブルを回避し、次の指導を考えなおすことが必要という旨のものです。

 

教室は集団の運営ですから、秩序を守る・回復することは大切なことですよね。私も「撤退」は環境コントロールの一つとしてはありだと思っています

けれども「撤退」は「指導」ではありません

トラブルを回避できたとしても、そこに学びがなければ指導とは言えませんね。指導という側面から見ると「撤退」は指導の一種ではなくて「指導の失敗」です

ではトラブルになったとしても指導を押し通せばいいのかと言えば、トラブルが起きてもそこに学びがあればいいですが、この流れだとただ爆発して終了…となりそう。それもまた「指導の失敗」です。

「同じ結果なら、ダメージが少ない方で収めておこう」ということで、この方は「撤退」を選択したのだと推測します。それはそれで、子どもを守る一つの英断なのですが、だからといってそれは「指導」ではありません。

では、この事例における「指導」とは何か。

そんなことを考えていると、別の方から、次のようなツイートも流れてきました。

そうそう、こういうことが「指導」ですよね。

「できたね!」「何をしたらいいかな?」の対応で、彼の中に『片付けもしてみよう』の思いが生まれてきたら、それ学びになるのです。

 

人のツイートばかりを言うのも、高みの見物のようで気持ちが悪いので、この事例の場合、私ならどうするかも最後に紹介して検討したいと思います。

これは「イエスセット」というテクニックも少し織り交ぜています。

「うん」と言いたくなるような問いかけを連発した後に、やってほしいことを言うと、その流れで「うん」と言いやすくなる、という催眠系のテクニックです。

 

ちなみに、それでも「いやだ!」と言われた場合は、「まぁ、今日はいっぱい我慢したからね。お片づけは明日から頑張るかーって感じだね!」と言って終わりにします。

これもちょっと解説すると、片付けをしない理由を「いっぱい我慢したから」と理由付けてあげて「できない自分」ではなくて、「できる自分」というイメージを持つように仕向けます。この「できる自分」のイメージは、次のやる気の原動力になります

その上で、「明日は頑張るかー」という望ましい気持ちを、こちらから言って聞かせてあげて、その気持ちが心に根付くように教えています。

 

「なんだ結局、撤退じゃないか」と思うかもしれませんが、そうではありません。

「やらせる指導」から「聞かせる指導」にシフトしただけです。
決して、指導から「撤退」はしていません。

別の言い方をすると、
方法を変えただけで、目標は変わっていないのです。

 

このように

指導の目標を明確にして
 ↓
そのための方法を選択して実行し
 ↓
その結果を受け取って
 ↓
方法をより効果的な方法に切り替える

というサイクルを意識すると、指導から撤退せずに、より適切な指導を子どもに提供することができるようになるので、オススメです。

 


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